办了港澳通行证

公司组织旅游,今天去办了港澳通行证。

上午跑过去的时候拿号一看昏倒,我前面居然有800多号人?!于是单子填好,照片贴好,东西都弄好后,出去吃了顿饭,回来一看还有300多号人。。。又等了将近一小时总算轮到我了= =b

感想是,好多学龄前小朋友啊。。。现在的小孩真富啊。。。。

现在定下来的初步行程是1月上旬,先澳门后香港,待5天的样子。所以,有什么好吃的地方的话求推荐=v=

幻想水浒传1 Drama(五)格雷米奥之死

这一话里格雷米奥翘掉了,被食人孢子吃得只剩把斧头(虽然后期被门大娘开外挂又救活了= =b)从这一章开始,后面基本是一章死一人,一直到最后。。。真纹章真是个祸害啊~~

关于医生刘桓,我还想了刘观,刘康,刘寒等等名字,但感觉还是刘桓最古风,最像大夫的名字(虽然貌似还是某皇帝的名字。。)

感觉drama的翻译进程远远超过我玩游戏写的流程,我的花将军的玫瑰还在那挂着呢。。。以后会开始补游戏吧,不过在那之前,得先把BWS通了。。。


(幻想水浒传1小说插图)

第五回 格雷米奥之死

CAST
提尔(ティル):鈴村健一
格雷米奥(グレミオ):子安武人
菲力克(フリック):中村悠一
维克多(ビクトール):小西克幸
马修(マッシュ):布施雅英
克莱尔(クレオ):竹间千ノ美
帕恩(パーン):日野聡
密尔希(ミルイヒ):四反田マイケル

提尔:马修,我军从库南撤军?这是怎么回事!
马修:提尔阁下。
维克多:不好意思,提尔。我们失手了。
马修:库南方面,我先前派了维克多,菲力克和吉尔基斯的部队前去。当然我们的目的只是侦查,即便发生战争也是作观望准备。
维克多:可是,敌人的数量却少得可怜啊,情报显示应该有更多兵力的。所以趁这个机会,便去了密尔希的守城斯卡?斯斯斯。。。嗯?那个叫什么来着?
菲力克:斯卡莱特希亚。
维克多:哦哦,就是那个!潜入了那个叫斯卡的地方。
格雷米奥:城里埋伏着重兵吧。
菲力克:错,正相反。一个人影都没看见,在城里的只有一株可怕的巨玫瑰。我们被那玫瑰喷了巨毒花粉,成了这副德性。
提尔:巨毒花粉?
维克多:幸亏吉尔基斯他们迅速把我们救出来,才没吸入致死量。啊啊,可恶!眼睛到现在还在刺痛。
提尔:总之,大家都平安无事太好了。
马修:可是,提尔阁下。如果不攻下斯卡莱特希亚城,就无法展开西部攻略。首先,必须想办法解决那株毒玫瑰才行。
菲力克:在此之前还有一点吧。怎么接近那株玫瑰?
帕恩:嗯。。。呐,既然毒玫瑰喷毒的话,我们这边喷解毒剂不就好了吗?
众人:哦!
克莱尔:帕恩,你偶尔还是会说些有用的话嘛!
帕恩:对吧!!
克莱尔:那,谁来做解毒剂?
帕恩:这我不知道。
菲力克:可恶,又回到原点了。
马修:不,只要有解毒剂,也许就有办法。有谁认识熟知药草的人吗?
格雷米奥:那个,马修。
马修:格雷米奥,什么事?
格雷米奥:我在少爷小的时候,曾经害他得了风寒。当时少爷发着高烧,吃什么药也不见效,连医生都束手无措了。。。那个时候,我是多么想代替少爷受苦啊。
维克多:知道了,说下文!
格雷米奥:啊,嗯。之后,迪奥将军向赤月帝国第一名医刘桓大夫求来了药,给少爷喝了之后,那么严重的高烧一下子就治好了。如果是那位大夫,一定能够做出解毒剂。
马修:刘桓大夫吗?
克莱尔:你想到什么了?
马修:那个男人我也知道。可是,密尔希一到此地赴任,就以制毒为名将他逮捕,现正关押在索尼艾尔监狱。听说此事的时候,我也不敢相信帝国第一名医会干出这样的事。
菲力克:欲加之罪,何患无辞。密尔希这混蛋,做事滴水不漏。
格雷米奥:可是,密尔希之所以那么做是因为刘桓大夫能够做出解毒剂吧。那样一来,就十分有必要相救了。
提尔:说的是,我们去吧。
马修:明白了。出动军队的话作战恐怕会被敌军获悉,这里还是派少数人潜入索尼艾尔监狱,救出刘桓大夫。准备工作明早之前安排妥当,为了明天养精蓄锐,大伙今天请先休息吧。
格雷米奥:少爷,明天我当然也要跟你一起去。
菲力克:我也去。维克多,你也去的吧。
维克多:啊?嗯。。。可是。。。
提尔:怎么了?维克多?
维克多:不,没什么。

(深夜)
格雷米奥:嗯。。曲奇饼加热牛奶,还是烤饼更好吧。
维克多:喂,格雷米奥。
格雷米奥:维克多,你到少爷的房间有事么?我也正好要拿宵夜过去。
维克多:格雷米奥,你明天留在这里。
格雷米奥:维、维克多!你突然说些什么?我不保护少爷,还有谁。。。
维克多:之前也说过了吧,提尔已经是出色的解放军首领。不再像发烧那会,需要你照顾的小孩了。
格雷米奥:就算如此,还是说明不了我为什么不能跟着一起去吧。
维克多:。。。你听好了,自从我离开家乡之后,遇见了很多人,也经历了许多。虽然次数不多,但将要发生什么事的时候,我一定能感觉到某种不详之兆。格雷米奥,丑话我不多说,你留下来。
格雷米奥:维克多,我曾向迪奥将军发过誓,不,更重要的是对自己发过誓要保护少爷。如果不能在少爷身边作战的话,我就彻底失去投身解放军的意义了。
维克多:格雷米奥。。。
格雷米奥:失陪了。
维克多:可恶!

格雷米奥:少爷,我拿宵夜过来了。
提尔:zzzzz。
格雷米奥:您已经歇息了吗?每天都打仗很累吧。维克多说的对,少爷可能已经不需要我的帮助了。可是,请允许格雷米奥陪在少爷身边。我把少爷当弟弟,不,有时候更是当儿子来看待。最初是为了报答迪奥将军的照顾之恩,而现在。。。晚安,少爷。明天也请加油呢。


(幻想水浒传1小说插图)

(第二天)
卫兵:你们干什么?这里是索尼艾尔监狱,无关人员禁止入内!
提尔:我们是受密尔希将军之命,带走服刑中的刘桓。这是命令书。
卫兵:嗯?的确是密尔希将军的笔迹。好,放行。

菲力克:这么轻而易举就骗倒他们了,那份命令书。
维克多:他们也没想到解放军成员里居然有伪造文书的高手吧。
格雷米奥:少爷,在那扇铁门后面,就是关押着刘桓大夫的地下牢。
菲力克:可这扇门要怎么打开?
提尔:格雷米奥,脚下有开关。你拉拉看。
格雷米奥:是。
提尔:门开了!好,我们走。一定要救出刘桓大夫,请他制作解毒剂。
密尔希:那种东西做出来就麻烦了。
维克多:你是,密尔希奥贝海默!
密尔希:这不是同胞迪奥将军之子,提尔马克多尔公子么。竟然与皇帝陛下作对,令尊很伤心哦。
提尔:为什么你会在这里!
密尔希:继毒玫瑰之后,我又完成了新兵器。所以想来这里拿囚犯们做做实验,结果看到了可疑份子拿着我从没写过的命令书进来了不是吗?
维克多:哼,你自己厚颜无耻跑出来,倒省下不少功夫呢!
菲力克:就是,毒玫瑰之仇,在此一并奉还。
密尔希:真野蛮。不巧的是,我现在没心情陪你们玩。作为补偿,给你们献上此物吧。
菲力克:你想拿那么小的瓶子做什么?
密尔希:NO~NO~,好好看清楚了。看见了吗?里面有孢子。而且,不是普通的孢子,竟然是会吃人的食人孢子。
提尔:食人孢子!?
密尔希:虽然还在实验阶段,只能活半天。不过这点时间是绰绰有余了吧。
维克多:你想拿它干什么?难道说!
密尔希:答得好。喝!

(玻璃碎裂的声音)
密尔希:噢噢噢,瓶子碎掉了。快点逃吧,否则就危险了哟。当然,你们的后方是无路可逃的监牢,瓮中之鳖呢。那么,我告辞了,啊哈哈哈哈哈。
维克多:等等,密尔希!
提尔:不行,别追了,维克多。眼前的孢子只要吸进去一点就完了。
格雷米奥:少爷,跨过孢子回到入口太危险,我们先朝门后的地下牢逃吧。逃到里面也许能获救。
提尔:嗯,大家快走。
格雷米奥:少爷。。。
提尔:嗯?格雷米奥?你在干什么?快点过来!

(关门声)
提尔:格雷米奥!?把门打开!格雷米奥!
格雷米奥:少爷,密尔希说这孢子能活半天,那样的话,我们就算逃到里面,恐怕还是躲不过孢子的吧。所以,一定要有人从外面拉下开关,将门关上。
提尔:你在说什么!没问题的!一定会有办法的!!所以快把门打开!到这边来,格雷米奥!
格雷米奥:对不起,格雷米奥第一次违背少爷的意思。我的身体已经被孢子缠上了,现在将门打开的话,会连累少爷。。。
提尔:格雷米奥!!!格雷米奥,如果你不在了,我、我要怎么办!!
格雷米奥:少爷已经成长得很出色了,没有格雷米奥的帮助也没问题的。
提尔:没这回事,才没这回事!!格雷米奥,我不要!!
格雷米奥:啊啊。。请不要难过。不管变成什么样子,我都会一直待在少爷身边,永远守护着少爷、咳咳。。眼睛。。看不清了。。嗓子。。好像也不行了。
提尔:不要!!格雷米奥!格雷米奥!!
格雷米奥:少爷,请您贯彻。。自己的信念。。直到最后。。这是格雷米奥最初。。。也是最后的。。。心愿。
提尔:啊啊啊啊啊啊!!!!格雷米奥!!!!

(另一方面)
传令兵:启禀迪奥将军,叛军已向斯卡莱特希亚城进军。皇帝陛下下令,迪奥将军也随即出征。
迪奥:是吗。。。回禀陛下就说臣遵旨。
传令兵:可是,您真的要这么做吗?
迪奥:不管发生什么,我都服从陛下的旨意,仅此而已。
传令兵:遵命。在下告退!
迪奥:提尔。。。

幻想水浒传1 Drama听写文本(五)花将軍の罠

第五回 花将軍の罠

(2013年7月1日修正)

CAST
ティル:铃村健一
グレミオ:子安武人
フリック:中村悠一
ビクトール:小西克幸
マッシュ:布施雅英
クレオ:竹间千ノ美
パーン:日野聡
ミルイヒ:四反田マイケル

ティル:マッシュ、クナンから退却って?どういうこと!

マッシュ:ティル殿。

ビクトール:悪い、ティル。しくじったぜ。

マッシュ:クナンにビクトールとフリック、キルキスの部隊を送り込んだんです。もちろん、こちらの目的はあくまで偵察で、戦闘が起きても様子見するつもりでした。

ビクトール:しかし、敵さんがやけに少なくてよ、もっと大口兵が回されたって情報もあってな。チャンスだと思って、ミルイヒの城、スカ?ススス…ん?何だ?

フリック:スカーレティシア。

ビクトール:おお!!それそれ!そのスカーなんたらに乗り込んだんだが…

グレミオ:城の中に多くの兵が待ち構えていたんですね。

フリック:いや、逆だ。人っ子一人いないんだ。城にあったのは不気味で、巨大なバラの花だけ。そのバラに、猛毒の花粉を食い撒かれて、このざまだ。

ティル:猛毒の花粉?

ビクトール:キルキスたちが素早く助け出してくれたおかげで、致死量は浴びずに済んだが、ああ、くそ!まだ目がチカチカしてやがる。

ティル:はぁ、とにかく、みんなが無事でよかったよ。

マッシュ:しかし、ティル殿。スカーレティシア城を落とさなくては、西への攻略は不可能です。まずはその、毒のバラをなんとかしなくては。

ビクトール:そのまえに、ひとつあるだろう。あのバラにどうやって近づく?

パーン:うん…なあ、バラが毒を撒いてるってんなら、こっちは解毒剤を撒いてやりゃいいじゃないか。

一同:うっ!

クレオ:パーン、おまえたまには役に立つことを言うんじゃないか!

パーン:だろう!!

クレオ:で、その解毒剤は、だれが作るんだ?

パーン:それは知らん。

フリック:くそ、振り出しかよ。

マッシュ:いいえ、解毒剤さえあれば、なんとかなるかもしれません。どなたか薬学に詳しい人物をご存知ありませんか。

グレミオ:あの、マッシュさん。

マッシュ:グレミオ、何か?

グレミオ:わたし、ぼっちゃんが小さい頃に、風邪を引かせてしまったことがあって、熱が高くて、おくすりも効かなくて、お医者さまにまで手の施しようがないなんて言われて…あのときはもう、代われるものなら代わって差し上げたいと、どんなに思ったことでしょう。

ビクトール:わかったから、続き!

グレミオ:あ、はい。そしたら、テオさまが赤月帝国で一番の名医と言われたリュウカンという先生から、薬をいただいてきたんです。それを飲ませたら、あんなにひどかった熱が、一発で直ったんですよ。あの先生なら、きっと解毒剤を作ることができます。

マッシュ:リュウカン殿、ですか。

クレオ:何か引っかかることでも?

マッシュ:その男なら、わたしも知っています。しかし、ミルイヒがこの地に赴任したすぐに、毒薬を作ったとかで逮捕され、今は西のソニエル監獄に囚われています。話を聞いたときは、帝国一の名医と言われたあの方が、と。にわかに信じられなかったのですが。

フリック:無実の罪でも着せたんだろうよ。ミルイヒめ、どこまでも抜け目のないやつだ。

グレミオ:だけど、ミルイヒがそこまでしたのは、リュウカン先生に解毒剤が作れると思ったからですよね。じゃ、救い出す価値は十分にあるってことですよ。

ティル:そうだよ、行こう。

マッシュ:わかりました。軍を出すと、敵に作戦がばれる恐れがあります。ここは少人数でソニエル監獄に忍び込み、リュウカン殿をお助けください。明朝までに支度を整えておきますので、今日は明日に備えて、お休みになられるとよいでしょう。

グレミオ:ぼっちゃん、あしたはわたしももちろん、ご一緒しますからね。

フリック:おれは行くぜ。ビクトール、おまえも行くだろう。

ビクトール:あ?ああ…しかし…

ティル:どうしたの?ビクトール。

ビクトール:いや、なんでもない。

(深夜)
グレミオ:えっと、クッキーにホットミルク、う~ん、スコーンのほうがよろしかったですかね。

ビクトール:おい、グレミオ。

グレミオ:ビクトールさん、ぼっちゃんの部屋に御用ですか。わたしもちょうど、お夜食を持って行くところです。

ビクトール:グレミオ、おまえは明日、ここに残れ。

グレミオ:ビ、ビクトールさん!突然何を言うんです。私がぼっちゃんを守らずに、誰が…

ビクトール:前にも言ったろ、ティルはもう立派な解放軍のリーダーだ。熱出したときみたいに、おまえの重荷が必要なガキじゃない。

グレミオ:だからって、わたしが一緒にいちゃいけない理由にはなりませんよ。

ビクトール:…いいか、おれはな、生まれ育った村を出てから、いろんなやつに会い、いろんな目に遭ってきた。そんなに多くはないが、何かが起こるときに、決まって虫の知らせってやつを感じるんだ。悪いことは言わない、グレミオ、おまえはここに残れ。

グレミオ:ビクトールさん、わたしは、ぼっちゃんをお守りすると、テオさまに、なにより私自身に誓ったんです。ぼっちゃんのそばで戦えないのなら、わたしは解放軍に身を投じた意味を失ってしまいます。

ビクトール:グレミオ…

グレミオ:失礼します。

ビクトール:くそっ!

(部屋内)
グレミオ:坊ちゃん、お夜食をお持ちしましたよ。

ティル:zzzzz。

グレミオ:もうおやすみですか。毎日戦いで、疲れてらっしゃるんですね。ビクトールさんの言う通り、もう坊ちゃんには、私の助けは必要ないのかもしれません。でも、どうかグレミオを、ぼっちゃんのそばにいさせてください。わたしにはぼっちゃんが弟…いいえ、息子にさえ思えるときがあります。最初は、お世話になってるテオさまへの恩返しのつもりでしたが、今は……おやすみなさい、ぼっちゃん。あしたも、頑張りましょうね。

(翌日)
兵士:何だ、おまえらは?ここはソニエル監獄、関係者以外は、立ち入り禁止だ!

ティル:ミルイヒさまのご命令で、受刑中のリュウカンを連行しに参りました。これが、命令書です。

兵士:ん?たしかに、ミルイヒ将軍の字だな。よし、通れ。
 

フリック:怖いくらいにすんなり騙せたな、その命令書。

ビクトール:解放軍のメンバーに、私文書偽造のプロまで入れた、まさか連中も思ってねえだろう。

グレミオ:ぼっちゃん、この鉄の扉の向こうが、リュウカン先生が閉じ込められている地下牢のようです。

フリック:だけど、この扉、どうやって開くんだ?

ティル:グレミオ、足元にレバーがあるよ。引いてみて。

グレミオ:はい。

ティル:開いた!よし、行こう。リュウカンさんを助けて、解毒剤を作ってもらわなきゃ。

男:困りますね、そんなものを作られては。

ビクトール:おまえは、ミルイヒ・オッペンハイマー!

ミルイヒ:これはこれは、わが同胞テオ将軍の息子、ティル・マクドールさま。皇帝陛下に逆らうとは、お父様がお嘆きですよ。

ティル:なぜおまえがここに!

ミルイヒ:毒のバラに続く、新しい兵器が完成したので、その実験にね、囚人たちを実験台に使おうかと思って来てみれば、わたくしが書いた覚えのない命令書を持った不審な連中が入っていたというじゃありませんか。

ビクトール:ふん、そっちからのこのこ出てきてくれるなんて、手間が省けてありがたいぜ!

フリック:ああ、バラの毒を吸わされた借り、ここで返してやる。

ミルイヒ:野蛮ですね。あいにく今は、そういう気分ではありません。そのかわりに、こちらを差し上げましょう。

フリック:そんな小さなビンで、いったい何をしようってんだ?

ミルイヒ:ノーノー、よくご覧下さい。見えますか、中に、胞子が入っているんです。しかも、ただの胞子じゃありません。なんと、人間を食べちゃう、人食い胞子なんです。

ティル:人食い胞子!?

ミルイヒ:まだ実験段階なので、半日くらいしか生きられませんが。それだけあれば、十分ですね。

ビクトール:それをどうする気だ?まさかっ!

ミルイヒ:ご名答。えいー!

(ビンが割れた)

ミルイヒ:おおお、割れちゃいました。さあ、はやく逃げないと危険ですよ~。もちろん、あなた方の後ろは行き止まりの牢獄ですから、袋のネズミですけどね。では、私はこれで、アハハハハハハ。

ビクトール:待って、ミルイヒ!

ティル:ダメだ、追うな、ビクトール。目の前の胞子を、少しでも吸い込んだら、おしまいだ。

グレミオ:ぼっちゃん、胞子を跨いで入り口へ戻るのは危険です。とにかく、扉の向こうの地下牢へ逃げましょう。奥まで行けば、助かるかもしれません。

ティル:うん、みんな、行こう。

グレミオ:ぼっちゃん…

ティル:ん?グレミオ?何してるんだ、早くこっちに来い!

(扉を閉じた)

ティル:っ!グレミオ!ここを開けろ!グレミオ!

グレミオ:ぼっちゃん、ミルイヒは、この胞子は、半日生きると言ってました。だとすると、奥へ逃げても、胞子から逃れることはおそらくできないでしょう。だから、誰かが外からこのレバーを引いて、扉を閉じるしかありません。

ティル:何を言ってるんだよ!大丈夫だよ!なんとかなる!!だから、開けろ!こっちに来るんだ。グレミオ!!

グレミオ:申し訳ありません。グレミオははじめて、ぼっちゃんの言うことに逆らいます。もうわたしの体を、胞子が取り巻いているんです。今、このドアを開けたら、ぼっちゃんまで…

ティル:グレミオ!!!いやだよ、グレミオ、おまえがいなくなったら、ぼくは、ぼくはどうしたら!!

グレミオ:ぼっちゃんは立派になられました。もう、グレミオの助けがなくても、大丈夫ですよ。

ティル:そんなことない、そんなことないよ!!グレミオ、いやだ!!

グレミオ:あぁ…悲しまないでください。どんな姿になっても、わたしはずっと、ぼっちゃんのお側におります。ずっと、ぼっちゃんを見守っていますかっ、っ。目が…霞んできました。喉も、やられたみたいです。

ティル:いやだ!いやだ!!グレミオ!グレミオ!

グレミオ:ぼっちゃん、どうか、最後まで、ぼっちゃんが信じたことを、貫いてください。それがグレミオの…最初で…最後の…お願い…です。

ティル:ああああああ!!!!グレミオ!!!!

(一方…)
伝令:申し上げます、テオ・マクドールさま。反乱軍がスカーレティシア城へ進軍しました。皇帝陛下より、テオさまにもご出陣せよとのご命令です。

テオ:そうか…ご命令、たしかに承ったと、陛下にお伝えしてくれ。

伝令:ですが、本当によろしいのですか。

テオ:わたしは、何が起ころうとも、陛下のご命令に従う、それだけのことだ。

伝令:かしこまりました。では!はっ!

テオ:ティル…。